研究概要 |
Lewisラットの肝細胞、肝類洞壁細胞の単純浸漬冷保存下でのviabilityと再酸素化、復温時のviabilityを冬眠誘導因子投与の相違により比較した。 1群:DADLE1mg/kg体重を全く投与しない群 2群:DADLE1mg/kg体重を肝臓摘出24時間前と肝臓摘出直前に陰茎静脈より投与する群 3群:DADLE1mg/kg体重を肝臓摘出直前に門脈から投与する群 冷保存下と再酸素化での細胞内ATP量測定形態学的変化、・麻酔下にLewisラット(雄性8週令)の肝臓を潅流後、摘出し、肝類洞壁細胞、肝細胞を分離し細胞培養用wellにて4℃のUW液内で保存し。肝細胞、肝類洞壁細胞の細胞内ATP量、形態学的変化を、4℃のUW液にて保存しO,12,24,48,72時間保存後とその後に37℃で酸素化したKrebs Hensleit Bufferで30分培養させた後に測定、検討した。 ・麻酔下にLewisラット(雄性8週令)の肝臓を潅流後、摘出し、4℃のUW液にて保存する。保存後、24時間、72時間後に生体微小循環連続観察記録装置にマウントし酸素化したKrebs-Hansleit bicarbonate bufferにて潅流(frow rate3ml/min/kg)し、Dichlorofluorescein diacetate(DCFH)5μmol/l投与と、Propidium iodide(Pl)1μmol/l投与後の蛍光画像解析により活性酸素量測定と障害細胞同定を行った。 結果:形態学的変化は3群間に差異は認めなかった。細胞内ATP量は、肝細胞のそれが2群で良好に保持されていた。再酸素化後の障害では、3群間に差異は認められなかった。
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