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2001 年度 実績報告書

胆道癌同所移植自然肝転移モデルの確立と肝転移関連分子の生体内における評価

研究課題

研究課題/領域番号 13770686
研究種目

奨励研究(A)

研究機関筑波大学

研究代表者

小池 直人  筑波大学, 臨床医学系, 講師 (50301081)

キーワードヒト胆道癌細胞 / Sialyl Lea / Sialyl Lex / E-selectin / 肝転移
研究概要

Sialyl Lea、Sialyl Lex(SLA、SLX)とE-selectinの相互作用が、肝転移に関連があるか検討した。
1.腫瘍細胞の経脾投与2時間後に肝に遺残する腫瘍細胞の数を、TNFα投与により血管内皮にE-selectinを発現させたマウスと、させていないマウスとで比較した。
2.E-selectin抗体を腫瘍細胞移植前に投与することにより、肝内遺残細胞数に変化が無いか検討した。
3.腫瘍細胞の経脾投与1ケ月後の肝転移結節数を、腫瘍細胞投与時に血管内皮にE-selectinを発現させたマウスと、させていないマウスとで比較した。
『結果』
1.SLA、SLX未発現細胞株SK-ChA-1、MZ-ChA-1では血管内皮にE-selectinを発現させたマウスと、させていないマウスとで肝内遺残腫瘍細胞数に変化は見られなかった。SLA、SLX発現細胞株TGBC-1、TGBC-44、TBCN-6、MZ-ChA-1、KMBCではいずれもE-selectinを発現させたマウスで肝内遺残腫瘍細胞数が多い傾向が見られ、このうちKMBCでは統計学的に有意な違いが認められた。
2.SLA、SLX発現細胞株に関し実験を行なった。MZ-ChA-1以外の細胞ではE-selectin抗体投与後、肝内遺残細胞数は減少する傾向が認められたが、統計学的有意差は認められなかった。
3.KMBCではE-selectinを発現させた動物で有意に転移結節の増加が認められたが、他の胆道癌細胞では変化は認められなかった。
以上より一部のSLA、SLX胆道癌細胞株でSLA、SLXとE-selectinの相互作用が、肝転移巣の形成に重要な意義を持つ可能性があると考えられた。今後、同所移植モデルに関しては米国留学し検討予定である。

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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