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2001 年度 実績報告書

軟骨再生におけるヒアルロン酸を用いた骨髄幹細胞の分化増殖に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13770809
研究種目

奨励研究(A)

研究機関北里大学

研究代表者

高平 尚伸  北里大学, 医学部, 講師 (70236347)

キーワードヒアルロン酸 / 軟骨再生 / 骨髄幹細胞 / 分化増殖
研究概要

これまでのところ適当な担体としてII型コラーゲンよりなるスポンジを開発し、II型コラーゲンスポンジ内での軟骨細胞培養を検討している。方法として、軟骨細胞を6週齢Wistar ratの肋軟骨よりトリプシン、コラゲナーゼ処理にて採取した。1×10^5個の細胞をそれぞれA.I型コラーゲンスポンジ内、B.II型コラーゲンスポンジ内、C.I型コラーゲンコート上、D.プラスチック培養皿上に播種し培養した。培養開始後5、10日にてMTT assayを行った。培養開始後14日においてtotal RNAを抽出し、RT-PCR法を用いてGAPDHを基準にType I、II、XコラーゲンのmRNA発現を検討した。培養開始後3週でI型、II型コラーゲンスポンジの組織学的検討を行った。また、培養開始後5、10、21、28日におけるスポンジの硬度を測定した。結果は、MTT assayでは、B群は5日および10日においてA、C、D群に比べて有意に低下していた。Type Iコラーゲン遺伝子発現はC群がA、B群に比して増加していた。Type II、Xコラーゲンの遺伝子発現は各群間に差を認めなかった。組織学的検討ではA、B群ともにポア内に細胞を認め、細胞周囲にSafranin-Oに濃染する細胞外基質の産生を認めた。スポンジの硬度はA、B群間に差を認めなかった。このことから、II型コラーゲンスポンジに培養した軟骨細胞はスポンジポア内で増殖し細胞外基質を産生していることが確認された。したがって、II型コラーゲンスポンジが今後移植担体として使用し得る可能性が示唆された。

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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