• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2001 年度 実績報告書

活性酸素種による血管内皮細胞のアルブミン透過性亢進機序の解明と診断法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 13770832
研究種目

奨励研究(A)

研究機関広島大学

研究代表者

佐伯 昇  広島大学, 医学部・附属病院, 助手 (30325170)

キーワード血管内皮細胞 / 活性酸素種 / アルブミン透過性 / カルシウム / カルシウムチャネル / xanthine oxidase / SH基
研究概要

活性酸素種暴露による培養ブタ肺動脈血管内皮細胞のアルブミン透過性亢進の機序として、これまで、(1)責任活性酸素種はO_2^-よりむしろH_2O_2やOHラジカルである。
(2)その機序に血管内皮細胞Ca^<2+>channelの活性化による[Ca^<2+>]iの上昇が関与する。
(3)活性酸素種により内皮細胞のSH基が酸化されるとCa^<2+>channelは活性化状態へと変化するが、SH還元薬により回復する。
(4)これらの機序が内皮細胞死のみならず、内皮細胞機能であるアルブミン透過性の制御にも関与する。
ことを報告しできたが、さらに、(5)細胞外pHの変化(6.6-7.8)自体は非刺激時の[Ca^<2+>]iとアルブミン透過性に影響を与えないにもかかわらず、xanthine/xanthine oxidase暴露(O_2,H_2O_2)による[Ca^<2+>]i上昇とアルブミン透過性亢進は、細胞外pHの低下やCa^<2+>channel blocker(Ni^<2+>)により抑制される。
(6)細胞外pH上昇時(7.8)においてはO_2^-,H_2O_2による依存性の[Ca^<2+>]iの上昇とアルブミン透過性亢進は抑制されず、Ni^<2+>によっても抑制されない。
などを見いだすことにより、ショック状態における細胞外液のpH管理へのあらたな知見を提供することができた。
本研究は第16回日本ショック学会において会長賞を受賞した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 佐伯 昇: "活性酸素種暴露による血管内皮細胞単層膜アルブミン透過性亢進に対する細胞外pHの影響"日本ショック学会誌. Vol.16 No.2. 60-62 (2001)

URL: 

公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi