• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2001 年度 実績報告書

膀胱癌の分化度に変化を与えている癌関連遺伝子の解明及び該当遺伝子の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 13770873
研究種目

奨励研究(A)

研究機関信州大学

研究代表者

紺谷 和彦  信州大学, 医学部・泌尿器科, 助手 (90324269)

キーワード膀胱癌 / 癌遺伝子 / マイクロアレイ
研究概要

第一段階として膀胱癌細胞株5種類(T24、5637、HT-1197、HT-1376、UM-UC-3)と膀胱乳頭腫細胞株(RT-4)についてcDNA Microarrayを用いて高発現の遺伝子について解析した。上記の膀胱癌細胞株と膀胱乳頭腫細胞株より抽出したRNAをcDNAに変換したのちPCR法にて増幅し、精製したcDNAを、既知800の癌関連遺伝子がすでにスポットしてあるMicroarray(Cancer CHIP Version 3.0 Takara)にhybridizationし、Geneticmicro Systems社のGMS 418 Array Scannerを用いて癌関連遺伝子を解析した。特に、膀胱癌細胞株5種類のうち3種類の細胞株に共通に認めたのが2遺伝子(interferon induced transmembrane protein 2、caveolin 1,caveolae protein, 22kD)4種類の細胞株に共通に認めたのが1遺伝子(lactate dehydrogenase A)であった。
また、膀胱癌患者32人より経尿道的切除術及び膀胱全摘術の際に膀胱癌組織と正常粘膜組織を採取した。全例でRNAの抽出は終了しているが、症例により癌組織のRNAの濃度にばらつきがある。また正常粘膜組織のRNAの濃度が非常に薄いためそのままコントロールとしては使用できない。さらに上皮内癌の場合、正常粘膜組織が非常に限られるためにコントロールとして使用できない。これらを解決するために正常粘膜組織のRT-PCR法を検討中である。また上皮内癌組織に対する正常粘膜組織は細胞株などの使用を考慮中である。今後膀胱癌患者より摘出した膀胱癌組織のRNAの分析を細胞株と同じ手技で検討する予定である。さらに膀胱癌組織に高発現した遺伝子を実際に膀胱乳頭腫細胞株に遺伝子導入し、導入前後の細胞で、その形態の変化、増殖時間の変化、及び運動能の変化を比較検討することも予定である。

URL: 

公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi