研究概要 |
ラット陰茎海綿体におけるElectroporatorを用いたnNOSの遺伝子導入法の確立 8週齢の雄性SDラットをペントバルビタール麻酔後、ペニス周囲の皮膚組織を剥離し、ペニスを露出した。 ラット陰茎海綿体に各種レポーター遺伝子(ルシフェラーゼ遺伝子、GFP遺伝子)を組み込んだプラスミドを注入し、Electroporatorに接続した電極で電気刺激を加え遺伝子導入を行った。 2日後、ラットを断頭屠殺し、ペニスを摘出し、HE染色、ルシフェラーゼ定量解析、GFP蛍光観察を行った。HE染色での電気刺激による組織障害はほとんど認めず、ルシフェラーゼ定量解析ではコントロール群と比較して約100倍の発現を認めた。 この際のElectroporationの電圧、電流のparameterは50volt,1Aであった。 Electroporation法はきわめて簡便であり、本法を用いた陰茎への遺伝子導入の可能性とそれを用いた治療への応用の可能性が示唆された。
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