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2002 年度 実績報告書

ラット陰茎海綿体内nNOS遺伝子導入の動脈硬化・加齢に伴う勃起不全に対する効果

研究課題

研究課題/領域番号 13770884
研究機関熊本大学

研究代表者

和田 孝浩  熊本大学, 医学部附属病院, 講師 (20284755)

キーワードラット陰茎海綿体 / Electroporation / 遺伝子導入 / NO
研究概要

ラット陰茎海綿体におけるElectroporatorを用いたnNOSの遺伝子導入法の確立とその発現機能の解析 我々は8週齢の雄性SDラットをベントバルビタール麻酔後、ペニス周囲の皮膚組織を剥離し、ペニスを露出し、ラット陰茎海綿体に各種レポーター遺伝子(ルシフェラーゼ遺伝子、GFP遺伝子)を組み込んだプラスミドを注入し、Electroporatorに接続した電極で電気刺激を加え遺伝子導入を行った。
2日後、ラットを断頭屠殺し、ペニスを摘出し、HE染色、ルシフェラーゼ定量解析、GFP蛍光観察を行った。HE染色での電気刺激による組織壊死はほとんど認めなかった。ルシフェラーゼ定量解析ではルミノカウンターで測定するとコントロール群で12.7±1.1、遺伝子導入群で548.5±2.0であり、コントロール群と比較して約50倍の発現を認めた。
この際のElectroporationの条件のparameterは45volt,1A,50mSec,1Hz,8timesであった。
次にこれを用いてIn vitroの機能実験を行った。
30μ M phenylephrineでの前収縮下での経壁電気刺激による弛緩反応およびCarbacholによる弛緩反応をみたが有意差はみられなかった。
これはnNOSの遺伝子が特異的に神経や血管内皮に導入されていないことや組織学的に明らかでない平滑筋の障害があったのではないかと考えられた。
Electroporation法はきわめて簡便であり、本法を用いた陰茎への遺伝子導入の可能性は示唆されたものの何らかの工夫がさらに必要と考えられた。
今後はヘルペスウイルスのような神経に特異的に導入できるベクターを用いた遺伝子導入法の確立も視野に入れながらこういった治療法を考えるべきと思われた。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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