研究概要 |
我々は今までに光凝固法(Watoson法)を用いて、前下小脳動脈を閉塞させ,ラット一過性脳幹部虚血モデルを作成し,その血流動態・神経細胞障害性を報告している。 そこで今回,ラット一過性脳幹部虚血モデルを用いて脳幹部凍結切片を作製し,antisense oligonucletloide probeに3'-endla-beling法で [a-^<35>S]-deoxyATPを標識しIn situ hybridization法でその発現の変化を検討した。 今回検討した項目は,glutamine transporterであるGLAST・GLT1・GFAP, glutamine recepterでAMPA subunitであるGluR1・GluR2・GlUR3・GlUR4,NMDA subunitであるNR1・NR2A,またsgp-2・glap・CB1・CB2,GABA recepterであるGABA_A,・GABA_Bに関してである。 その結果,GLAST・GLT1・GFAP・NR1・NR2A・sgp-2・glapに関しては,mRNAのup regulationが認められた。GluR2・CB1・CB2に関しては,新たにmRNAの発現が認められた。GABA_A・GluR4に関しては,mRNAのdown regulationが認められた。しかし,GIuR1・GluR3・GABA_Bに関しては,mRNAの変化は認められなかった。
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