対象:通年性、季節性アレルギー性鼻炎患者 検体:アレルギー患者と非アレルギー患者の下甲介粘膜 1) HD患者の鼻粘膜にHDの抗原ディスクを置き誘発後、鼻粘膜上皮層擦過片を採取 これらをPLP固定後サイトスピンにかけAPAAP法による免疫組織染色によりIgE・FcεRI・cytokine(RANTES・Eotaxin・GM-CSF・IL-6・SCF)の発現を検討した。HDディスクでの誘発後はコントロールに比べFcεRI・cytokine(RANTES・Eotaxin・GM-CSF)の発現の増加が認められた。 2) 通年性アレルギー患者の鼻粘膜上皮層擦過片を採取 高親和性IgEレセプター(FcεRI)α・β・γ鎖のmRNAの発現をRT-PCR法で検討した。FcεRIのα・γ鎖の発現は認めたが、β鎖の発現は、認められなかった。 3) 甲介粘膜から酵素処理で上皮細胞を分離し上皮細胞を単離培養しIL-4・IL-13・TNF-αで刺激 IgE・FcεRI・HLA-DRの発現をフローサイトメトリーを用いて検討した。IL-4の刺激で培養上皮細胞のFcεRIの発現は増加した。
|