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2001 年度 実績報告書

人体側頭骨標本を用いた蝸牛神経組織、前庭神経組織の形態的、分子生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 13770998
研究種目

奨励研究(A)

研究機関兵庫医科大学

研究代表者

辻 恒治郎  兵庫医科大学, 医学部, 助手 (30330450)

キーワード突発性難聴 / ムンプス難聴 / Ramsay-Hunt症候群 / メマイ / VEMP / カロリックテスト
研究概要

13年度はめまいを有する突発性難聴患者20人、ムンプス難聴患者3人、Ramsay-Hunt症候群患者6人に、カロリックテスト、前庭性頚筋電図検査(VEMP)を発症急性期に記録した。突発性難聴患者ではカロリックテスト無反応例は2例、VEMP陰性例は0例と、めまいを有しているがその神経障害は軽度であった。半年後に検査が行えた7例全例、カロリックテスト、VEMPとも正常であった。ムンプス難聴患者は3例全例でカロリックテスト無反応、VEMPも全例無反応であった。このうち6ヶ月後に検査を行えた2例は、6ヶ月後もカロリックテスト無反応、VEMPも閾値低下しており、高度に上、下前庭神経が傷害半年後も回復していないことが分かった。Ramsay-Hunt症候群患者では急性期は6例中3例にカロリックテスト無反応で、VEMPも2例が無反応であった。6ヶ月後に検査が行えた3例では2例がカロリックテスト無反応で、VEMPも2例が無反応であった。Ramsay-Hunt症候群患者は急性期の前庭障害が強く、半年後も障害回復が悪いことが分かった。以上より、めまいを有する突発性難聴患者では、急性期の前庭神経障害の程度が強くなく半年後も予後が良い傾向が見られ、ムンプス難聴患者、Ramsay-Hunt症候群患者では急性期の前庭神経障害の程度が強く、半年後も障害回復がかんばしくなく、めまいの予後が悪い傾向が見られた。めまいを有する疾患でも、その神経障害には差がある傾向が見られた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 辻 恒治郎: "小脳腫瘍を伴った真珠腫性中耳炎例"耳鼻咽吸科臨床. 94. 405-410 (2001)

  • [文献書誌] Kojiro Tsuji: "Bilateral cholesteatoma and babitual suiffing"Auris Nasus Laryux. 29. 111-114 (2002)

  • [文献書誌] 辻 恒治郎: "小児科42号(全原出版)"小児の後天性難聴の診方. 2084-2091 (2000)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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