1.実験的網膜血管閉塞症から増殖硝子体網膜症を生じさせるため、ウサギの網膜血管にトロンビンを滴下し、網膜中心静脈閉塞症の状態を作成する方法を研究している。現在、網膜静脈分枝閉塞症に近い状態は作成可能となったが、網膜中心静脈閉塞症を作成している段階である。 2.実験的網膜血管閉塞症から網膜の新生血管を作成することに成功しているが、さらに網膜の線維血管性増殖膜の作成を期待し実験中である。 3.網膜血管閉塞症の治療のため、網膜静脈内へ直接、薬物を注入するため、網膜血管カニュレーションの実験を行い、成功した。 その成果を、第18回眼微小循環研究会のシンポジウムで発表した(平成13年7月27日)。 「網膜静脈閉塞症についての治療研究」 4.網膜血管カニュレーションの臨床応用に向け、極細の金属製の血管注入針を試作中である。 5.日本眼科紀要に「網膜静脈閉塞症の治療研究-網膜血管外科をめざして-」を投稿中である。
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