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2002 年度 実績報告書

漢方薬とその成分を用いた実験的ぶどう膜炎に対する新しい治療薬と治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 13771016
研究機関富山医科薬科大学

研究代表者

長木 康典  富山医科薬科大学, 医学部, 助教授 (00272914)

キーワード漢方薬 / インターロイキン1β / 前房内フレア / 黄連解毒湯 / オウゴン / サンシシ / mRNA
研究概要

今回の科学研究費で、漢方薬による眼炎症性疾患に対する基礎的研究を行った。
実験動物には有色家兎を用い、インターロイキン1の硝子体内注射で惹起した眼内炎症に対する漢方薬(黄連解毒湯・オウゴン)の抑制効果を調べた。漢方薬含有飼料を家兎に投与した。眼炎症の指標として、前房内フレア値を経時的に測定し、コントロール群と比較・検討した。結果として、黄連解毒湯及びオウゴン投与群はコントロールと比較し、有意に前房内フレア上昇を抑制した。黄連解毒湯及びオウゴンはインターロイキン1で惹起した眼内炎を抑制することを明らかとした(American Journal of Chinese Medicine, in press)。
オウゴン以外の黄連解毒湯に含有される生薬であるオウバク・オウレン・サンシシとサンシシの含有成分であるcrocetinを用いて有色家兎で、リポポリサッカライド(LPS)の全身投与及びプロスタグランジンE2の角膜浸透法で惹起した眼内炎症抑制効果の研究を行った。結果として、サンシシ及びサンシシの含有成分であるcrocetinがLPSで惹起した眼内炎を有意に抑制することを明らかとした(投稿中)。
オウゴンに含有される化学成分である、baicalein, baicalin, wogoninの、ヒト網膜色素上皮の培養細胞をインターロイキン1βで刺激して産生される、インターロイキン6、8のmRNA発現の抑制効果の研究を行った。wogoninが有意にインターロイキン6、8 mRNA発現を抑制することを明らかとした(投稿中)。
この基礎的研究によって眼炎症性疾患に対する、漢方薬を用いた新しい治療法を発見した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Nobuo nakamura, Yasunori Nagaki, Seiji Hayasaka, Katsutoshi Terasawa: "Effects of Orengedoku-to and Scutellariae Radix Extract on Aqueous Flare Elevation Induced by Intravitreal interleukin-1 Alpha in Pigmented Rabbits"American Journal of Chinese Medicine. (in press).

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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