研究概要 |
研究代表者らは研究実施計画書に基づき、正常マウス、ラット、ウサギを用いて神経関連遺伝子(nerve growth factor, brain-derived neurotrophic factor, neurotrphin-4, cilialry neurotrophic factor, glial cell line-derived neurotrophic factor, neurophilin)とシナプス小胞関連タンパク質(Complexin2, Doc2, Munc-18, Rabaptin-5, Rabphilin-3A, rSec8, SNAP-25, Synapsin, Synaptotagmin, Syntaxin4, Syntaxin6)に対する抗体を用いて角膜輪部(角膜、結膜、眼瞼を含む)に対する免疫染色を行っている。 さらに、角膜幹細胞の同定のためにp63に対する抗体を使用してそのラットの眼表面における局在を研究中である。現在までのデータではラットにおいてp63は角膜輪部での発現はそれほど多くはないが、結膜に散在的に存在し、結膜の幹細胞のマーカーにもなりうる可能性がでてきており、更なる検討を行っている最中である。 また、眼瞼においては睫毛の毛根においてp63が多く発現されていることが見出されており、毛根の幹細胞のマーカーとしての役割も期待されている。今後はこのp63と神経関連遺伝子との関係をさらに検討し、幹細胞の特殊性について神経との関係から明らかにしていく予定である。
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