研究概要 |
collagen gel中で成熟哺乳動物の三次元網膜培養を行い神経突起の再生を観察し再性能を評価した。培養に薬剤を添加して再生に及ぼす効果を検討した。 1.網膜培養を行い、現時点では神経にたいしては効果が未知であるが、再性能の向上が期待できると思われる薬剤の評価を進めている。 2.効果があると評価された因子が疾患にたいしても同様に作用を及ぼすかを調べた。対象として網膜神経節細胞に障害をきたすSandhoff病のモデルのノックアウトマウスを用いた。網膜培養を行い、神経栄養因子としてNGF, BDNF, NT-3,NT-4,CNTFを作用させ低下した機能の回復を評価した。結果として、基本的な培養下でコントロールマウス(ワイルドタイプ)に比べノックアウトでは再生機能が落ちていることが確認された。つぎに上記栄養因子を添加して培養したところノックアウトにおいても再生能の向上が確認された。病的な状態においても栄養因子が効果を発揮することが分かった。臨床応用への可能性が示唆された。またもっとも患者が多い糖尿病モデル動物を作製している、血糖値の上昇はあるが、糖尿病網膜症の発症にはいたっていない、出血などをきたすには長期をようするとおもわれるので網膜症の初期変化を網膜電図などをもちいて評価を試みている。
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