研究概要 |
マウス胎児Theiler stage 14-16の第一鰓弓前歯および臼歯部から別々にRNAを採取し、DD-SSCP(differential display-single strand cDNA polymorphism)を行った。その結果、約160個のstage或いは前臼歯部特異的遺伝子断片が得られ、これらをメンブレンにスポットした。その後、ドットブロットハイブリダイゼーションを行い、約60個の陽性クローンを得た。現在、それらの遺伝子断片の塩基配列決定および第一鯉弓を用いたwhole mount in situ hybridizationを行っている。 また、クローン化した遺伝子の歯胚形成能を検討するために必要なプロテオーム解析システム(2次元電気泳動、質量分析、N末端アミノ酸分析)を確立するため、予備実験として歯髄由来の未分化間葉細胞に発現するタンパクを網羅的に解析し、歯髄細胞が細胞密度および時間依存性にゾウゲ芽細胞へ分化し、石灰化関連細胞外マトリックスタンパクを発現・分泌することを確認した(Jpn. J. Oral Biol. 2001,Arch. Oral Biol.投稿中)。
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