1.p53 statusの異なる2種のヒト舌癌細胞(SAS野生株、SASp53変異株)を用い、これを半透膜カプセルに封入し多細胞スフェロイドを作成を試みた。今回用いたこれらの細胞でカプセル内にスフェロイド構築をすることが確認された。 実験使用までに要する培養期間は約1ヶ月間であり、他の動物腫瘍細胞とほぼ同等であった。 2.作成された2種類の細胞で構築された半透膜カプセル封入スフェロイドを用いて、in vitroの系で各々の放射線線量・腫瘍治癒率曲線を求めたところTCD50はSAS野生株で11Gy程度、SASp53変異株では12Gy程度であった。 3.現在、両細胞の半透膜カプセル封入スフェロイドの組織学的検索を行って、これらの相違を確認中である。今後はin vivoでの両細胞のスフェロイドの放射線に対する反応を調べるつもりである。
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