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2001 年度 実績報告書

歯科用金属による難治性皮膚疾患の発症機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 13771174
研究種目

奨励研究(A)

研究機関長崎大学

研究代表者

寺野 元博  長崎大学, 歯学部, 助手 (90264259)

キーワード金属アレルギー / ストレス / 掌蹠膿疱症 / 感覚神経
研究概要

1.実験系の確立
(1)刺激装置の開発
歯科用合金が難治性皮膚疾患の原因とされる根拠の中に,「フレアーアップ」という現象がある.これは,歯科用合金を口腔内で切削した数時間から数日後に皮膚疾患の増悪が観察されるものである.この現象を利用した刺激装置の開発を検討しているが,刺激後,ある一定時間内に反応が観察される必要があるため,刺激装置に使用する歯科用合金をどのような状態で,どのように使用すれば効果的か,検討中である.
(2)手掌の汗腺の活動電位の測定
手掌の汗腺の活動を測定するために,設備費にて装置(PowerLab 2/20,BioDerm Skin Conductance Level Meter)を購入し,手掌の発汗量の測定が本実験に適しているかどうか検討した.この装置は発汗によるコンダクタンスの増加を測定するものであり,安静時には5μmhoから10μmhoの値を示し,不意に生じた音刺激などにより15μmhoから20μmhoに上昇したが,刺激後,安静時の値に戻るまで,十数分かかるため,反応開始時間は特定できるが,反応終了時間の特定は不確かであると思われる.このため,発汗量の測定と同時に,手掌の皮膚電位活動を測定し,精神性発汗の基礎的データをさらに収集する予定である.
(3)口腔内粘膜の感覚神経の刺激部位の検討
口腔内の感覚神経のうち,舌の触覚は指先と同じくらい感度が良く,ウィスコンシン大学のポール・バック・イ・リタ教授らは,視覚障害者の感覚代行に舌の触覚を利用しようとしている.また舌には味覚を司る感覚ニューロンが豊富であることより,本実験の刺激部位の第1候補として,舌尖部や舌背部を検討している.

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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