研究概要 |
平成13年度の研究実績 1次手術:顎関節強直症の惹起手術の施行 我々の既報告論文(A sheep model for temporomandibular joint Ankylosis. Journal of Oral and Maxillofacial Surgery. 57:812-817,1999.)に準じ以下の方法で顎関節強直症モデルを作製した。 ・羊(メリノ種、体重約60Kg.)5頭の右側顎関節を開放した。(全身麻酔下) ・下顎頭切除と側頭骨表面の軟骨層を出血するまでメスと回転切削器具で切除した。 ・顎関節円板も同時に切除し、関節腔を閉鎖した。 2次手術:強直部切離後、自家咬筋移植による顎関節再建 顎関節強直症の惹起手術3ヵ月後に2次手術を行った。強直部を露出し関節間隙形成術を施行した後、同側下顎下縁部より皮切し咬筋浅層と中間層を用い咬筋皮弁を作製、関節窩内に移植固定した。 今後、顎関節再建3か月後に屠殺し、顎関節を一塊として摘出し、顎関節の矢状、側方方向からX線観察を施行する。脱灰後、組織標本を矢状断に切断し、ヘマトキシリン・エオジン染色を行った後、それぞれの前方部、中央部、後方部を病理組織学的に検討する予定である。
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