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2001 年度 実績報告書

歯牙形成時におけるカルビンディンD28Kの発現に及ぼすビタミンDの影響

研究課題

研究課題/領域番号 13771256
研究種目

奨励研究(A)

研究機関大阪大学

研究代表者

大西 智之  大阪大学, 歯学部・附属病院, 助手 (30303978)

キーワードCalbindin D28k / Vitamin D resepter / 蛍光二重染色法 / 歯根形成 / マラッセの上皮遺残 / 免疫組織学
研究概要

Calbindin D28k(CB)は,広く生体内に分布するカルシウム結合タンパク質の一つで,我々はこれまでに,歯根形成時においてマラッセの上皮遺残にCBが分布することを報告した。また、胎盤などの組織ではCBはvitamin D非依存性に発現するが、多くの組織で、vitamin D依存性に発現することが知られている。そこで今回,歯根形成時におけるCBの発現とvitamin Dとの関係を検討することを目的として,日齢の異なるC57BL/6Jマウスの上顎からパラフィン切片を作成し、ABC法による免疫染色により、歯根形成時のVDRの局在の変化を調べた。さらに、CB及びVitamin D resepter(VDR)に対する抗体を用いて蛍光二重染色を行い、CBの発現とVDRとの関係を調べた。その結果,VDRは歯根形成期間を通して,歯根表面に断続的分布することがわかった。また,歯根形成初期ではVDR陽性細胞はCB陽性反応を示したが,歯根形成が進んだ生後14日齢のマウスの歯頚部においては,VDR陽性細胞とCB陽性細胞の分布は違っていた。以上の結果は,断裂直後のマラッセの上皮遺残におけるCBの発現はvitamin Dと関連しているが,歯根形成後期の歯頚部のマラッセの上皮遺残においては,vitamin Dとは関連しないでCBが発現することを示唆している。今後は,歯頚部におけるVDR陽性細胞の同定を行うとともに,歯胚の組織培養実験を用いてvitamin D非存在下でのCBの発現を調べる予定である。

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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