研究概要 |
システムの開発環境 本システムはリアルタイムコラボレーションチャットシステムである(図1).システム構成は,サーバ(Dell社 CPU : PentiumIII(800Mhz))をLinux(ディストリビューション)で,データベースエンジンをPostgreSQLで,WebサーバをApache1.3.11で構築した.プログラム言語はPostgreSQLのデータベースとの接続にPHP4,JAVAアプリケーションの開発にJAVA言語を用いて行った.JAVA言語のプラットホームはJDK1.3.1である. テスト運用および評価 現在,本システムは運用テスト中である.テスト運用の結果,歯科で主に取り扱う医用画像であるX線写真(デンタル,パノラマ),CT立体構築画像,超音波診断画像,病理標本顕微鏡画像は,転送時間の問題をあまり気にせずに利用できることが判明した.データ登録時および,カンファレンスを始める前の画像の読み込み時に画像のサイズによっては多少時間がかかるが,カンファレンスはリアルタイムでシステム運用が行えた.今後,インフラがISDNからADSL等へ変更されればより快適にデータを送受信できる.i-healthでは,カンファレンス時に視覚的に医療画像上にポイントとしてライン及び曲線を描くことができ,医師間に伝達できる画像チャットシステムを構築している.したがってリアルタイムで画像上のどこをポイントしているのかが医師間で判断できる.これまでに報告された画像共有システム,レポートシステムでは,画像を共有することはできるが,画像上でリアルタイムに視覚的に描画できるカンファレンスシステムの報告は殆どなく,カンファレンス内容をデータベース化している報告はない.特に歯科の分野ではリアルタイムでチャットできるカンファレンスシステムは皆無である.そこで著者らは画像チャットを用いることのできるシステムを構築した.
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