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2001 年度 実績報告書

歯周病原因子による伸展刺激負荷歯周組織構成細胞の分子生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 13771291
研究種目

奨励研究(A)

研究機関朝日大学

研究代表者

朝井 康行  朝日大学, 歯学部, 助手 (30329487)

キーワード骨芽細胞様細胞 / 歯周病原因子 / Toll様受容体 / 細胞応答
研究概要

本研究は,矯正治療時に機械的ならびに生物学的ストレスを受けると考えられる骨芽細胞における菌体表層成分に対する応答性を検討するとともに,伸展力を加えた条件下でのこれら細胞の応答性について明らかにすることを目的としている.本年度は以下の結果が得られた.1.歯周病原性細菌であるPorphyromonas gingivalisより温フェノール・水法にてリポ多糖体を抽出し,酢酸加水分解によりリピドA画分を得た.また,これら菌体より機械的に線毛を剥離し,同蛋白を調製した.2.ヒト骨芽細胞様細胞MG63およびSaos-2における菌体関連受容体であるCD14,Toll様受容体(TLR)2およびTLR4の発現についてRT-PCR,フローサイトメトリーを用いて検討した.その結果,両細胞株ともにCD14の発現がみられた.また,MG63はTLR2陽性でTLR4陰性であり,Saos-2はTLR2陰性でTLR4陽性であった.3.これら細胞株において,菌体表層成分に対する応答性について検討したところ,MG63はStaphylococus aureusペプチドグリカンおよびP.gingivalis線毛により明確なサイトカインおよび転写因子NF-κBの誘導活性を示したが,大腸菌型合成リピドAである化合物506ではこれらの活性はみられなかった.他方,Saos-2は化合物506においてこれら活性がみられた.また,供試した活性標品は,骨芽細胞様細胞からのアルカリホスファターゼ産生を増強した.次年度は,これら菌体成分刺激による骨化関連遺伝子の発現変化を調べるとともに,伸展刺激条件下での細胞応答性について明らかにすることを計画している.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Yasuvuki Asai: "Bacterial fimbriae and their peptides activate human gingival epithelial cells through Toll-like receptor 2"Infection and Immunity. 69・12. 7387-7395 (2001)

  • [文献書誌] 朝井 康行: "低毒性リピドAの構造と機能"エンドトキシン研究. 4. 97-101 (2001)

  • [文献書誌] 小川 知彦: "Porphyromonas gingivalis合成リピドAに対するTLR欠損マウス由来歯肉線維芽細胞の認識機構"エンドトキシン研究. 4. 73-80 (2001)

  • [文献書誌] 小川 知彦: "LPSを認識するTLR"細胞. 33・7. 252-255 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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