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2002 年度 実績報告書

成長発育に伴う咬合と下顎運動に関する三次元的解析

研究課題

研究課題/領域番号 13771296
研究機関愛知学院大学

研究代表者

吉田 良成  愛知学院大学, 歯学部, 助手 (80329622)

キーワード小児 / 顎運動 / キャディアックス
研究概要

顎運動障害は,さまざまな原因が複雑に絡み合い発現するものと考えられる.その原因の一つに下顎頭(顆頭)の運動機能障害がある.近年さまざまな顎運動解析装置が開発され,下顎頭の回転運動と滑走運動の複雑な絡み合いが明確になってきた.しかしそれらの研究は成人に対するものがほとんどで,小児の分野では不明な点が多いのが現状である.本研究では小児における成長発育に伴う顎運動の変化,特に回転運動および滑走運動の関係を調査した.
対象および方法
対象はHellmanの咬合発育段階IIA(5名),IIC(5名),IIIA(7名)とし,キャディアックス下顎運動解析装置(Ver.3,Gamma社製)を用い,各小児の下顎運動を測定した.今回は各咬合発育段階別で,開閉口運動における下顎頭の回転運動と滑走運動の関係を初期,中期および後期にわけて調査をした.
結果および考察
IIA:開閉口運動ともに初期には回転運動が優先し,中期には回転と滑走の割合が均等に認められ,後期には再び回転運動が優先した.
IIC:IIA同様,開閉口運動ともに初期には回転運動が優先し,中期には回転と滑走の割合が均等に認められ,後期には再び回転運動が優先した.
IIIA:開口運動の初期には滑走運動が優先し,中期には滑走と回転の割合が均等に認められ,後期には回転運動が優先した.閉口運動の初期の初期には回転運動が優先し,中期には滑走運動が優先になり,後期には再び回転運動が優先した.
成人における開閉口運動では,初期,中期および後期と,回転運動と滑走運動はほぼ均等に発現するとされているのに対し,小児を対象とした本研究においては,特徴的な結果が得られた.
今後は,今回顎運動をコンピュータ上で再現した患者の歯列石膏模型を咬合器上にマウントし,切歯路角を求め,成長発育における顆路角と切歯路角の相関性の変化について研究をする.

URL: 

公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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