研究概要 |
研究の初年度である平成13年度では研究の目的の,「実験動物を用いてチタンインプラントと周囲骨の結合状態をモード解析を用いて経時的に測定すること」を達成するために,まずはモード解析をモデル実験においてインプラントの応用を確かめた.具体的にはヒト下顎乾燥骨を用いてインプラントを埋入し,その下顎骨体の共振周波数を測定し,更にはシュミレーションにおいて減衰率,最大変位を計測した.インプラントに上部構造のブリッジを製作することで,共振周波数に変化が生じ,その構造体のモードが変化することが観察された.この結果は,平成14年3月7日から9日まで米国で開催された第80回国際歯科研究学会において発表した. さらに,このシステムを実験動物に応用し,ウサギ脛骨に埋入したインプラントの振動解析に成功した.骨内に埋入されたインプラントは経時的に共振周波数が計測され,その変化があることが確認された.現在,その詳細について検討中である.
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