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2001 年度 実績報告書

一塩基多型を認識する光機能性オリゴPNAの設計

研究課題

研究課題/領域番号 13771341
研究種目

奨励研究(A)

研究機関東京理科大学

研究代表者

池田 壽文  東京理科大学, 基礎工学部・生物工学科, 助手 (70322493)

キーワード一塩基多型 / ペプチド核酸 / 蛍光プローブ / モレキュラービーコン
研究概要

本申請者は、現在特許出願中の「効率よくペプチド核酸(PNA)を合成する技術」を基にして、新規なモレキュラービーコン型PNAモノマーユニットを設計・合成し、2年間で「一塩基多型を認識しうるプローブ」の開発を行う。初年度は、新規光機能性PNAモノマーの設計とその合成手法の開発を行った。
これまで本申請者が特許出願したPNA合成技術により、初めて効率よく光機能性PNAモノマーを合成できるようになった。しかし、この方法はステップ数が多いので、高価な光機能性分子を出発原料とする場合は不利であった。そこで、新たな2つのPNA合成技術を開発した。1つは、市販されている光機能性分子の活性エステル体を用いて1ステップで定量的に合成できる方法である。これにより、多種多様な光機能性PNAモノマーを設計した。もう1つは、前駆体的PNAモノマーを利用したポスト合成的な光機能性分子の導入方法である。これらの方法は、高速に目的とする光機能性PNAオリゴマーを合成できる。本申請者は、今回新たに開発したPNA合成技術を、PCT出願(2件)・特別出願(1件)することに成功した。
次に、これらのPNAモノマーを用いてモレキュラービーコン型オリゴPNAの合成を試みた。PNAオリゴマーの合成には、所有する固相有機合成装置を利用した。従来のPNA合成に関する研究において、複数個の機能性分子を同一PNAオリゴマー中に導入した例はない。光機能性分子はアルカリ条件に不安定であるが酸条件安定なものが多いという性質を利用して、目的のPNAオリゴマーを合成できた(近日中に特許申請予定)。
以上、当初予定の平13研究実施計画を遂行できた。
今後、モレキュラービーコン型オリゴPNAを最適化する予定である。平14度は、モレキュラービーコン型オリゴPNAによる新規な高速遺伝子多型解析法の開発を目指す。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 池田 壽文: "低分子機能性化合物のナノバイオテクノロジーへの応用を目指して"マテリアルインテグレーション. 15・3. 101-103 (2002)

  • [文献書誌] 池田 壽文: "サイエンス夢工房「オリゴペプチドの固相合成」"理大 科学フォーラム. 212. 58-59 (2002)

  • [文献書誌] Hisafumi Ikeda: "Design of the Photosensitized Peptide Nucleic Acids for the Analysis of Geno-Typing"Nucleic Acids Symp. Ser.. 45. 57-58 (2001)

  • [文献書誌] Hisafumi Ikeda: "Synthesis and Characterization of Flavin-Tethered Peptide Nucleic Acid"Tetrahedron Lett.. 42. 2529-2531 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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