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2001 年度 実績報告書

Siglec2(CD22)の糖鎖リガンドのB細胞機能への役割の探索

研究課題

研究課題/領域番号 13771381
研究種目

奨励研究(A)

研究機関京都大学

研究代表者

竹松 弘  京都大学, 生命科学研究科, 助手 (80324680)

キーワードCMP-NeuAc水酸化酵素 / シアル酸 / Singlec2(CD22) / 糖鎖 / FACS
研究概要

細胞表面に存在する細胞接着分子が数多く同定され、その機能が明らかにされつつある。この中でも主に免疫担当細胞種特異的に発現が見られ、糖鎖末端に酸性糖であるシアル酸を持つエピトープを認識するレクチン群としてSiglec2(CD22)をはじめ、10種にも及ぶSiglecファミリーの存在が明らかにされつつある。申請者はマウスにおいてB細胞受容体(BCR)の共受容体であるSiglec2(CD22)がシアル酸分子種のうちでもN-グリコリルノイラミン酸(NeuGc)のみを認識することに注目し、Siglec2(CD22)のリガンドを欠損させたCMP-N-アセチルノイラミン酸(NeuAc)水酸化酵素の遺伝子欠損マウスの解析を通し、Siglec2(CD22)の糖鎖リガンド欠損が免疫担当細胞の成熟及び機能に対する影響、また、抗原刺激によるB細胞活性化における影響に絞って、その抗体産生及び細胞増殖またB細胞活性化に伴うシグナル伝達の変化を指標とし調べることを目的とする。平成13年度の研究においてSiglec2(CD22)の糖鎖リガンド欠損のマウス免疫系細胞分化成熟対する影響の解析を行った。リガンドの欠損マウスにおいては免疫担当細胞のうち腹腔内でのB細胞系列の解析の結果、T細胞非依存的な抗原に対して反応性を持つと考えられるB-1細胞(B220^+,CD5^<med>)の増加傾向が認められ、この遺伝子改変マウスにおける抗原応答性の変化が示唆される結果を得た。この表現系は、Siglec2(CD22)遺伝子欠損により報告されているものと同じ傾向であった。Siglec2(CD22)の糖鎖リガンド欠損の抗体産生対する影響を非免疫条件で調べたところ免疫グロブリンのうちIgG1アイソタイプの有意な増加がみられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Yamaji et al.: "Apoptosis of CTLL-2 cells induced by an immunosuppressant, ISP-I, is caspase-3-like protease-independent"J. Biochem.. 129・4. 521-527 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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