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2001 年度 実績報告書

C_<60>内包型新規超分子化合物の合成

研究課題

研究課題/領域番号 13771418
研究種目

奨励研究(A)

研究機関国立医薬品食品衛生研究所

研究代表者

山越 葉子  国立医薬品食品衛生研究所, 有機化学部, 研究員 (40239926)

キーワードフラーレン / 包接化合物 / キャビタンド
研究概要

還元型活性酸素種(スーパーオキシド,ヒドロキシラジカル)を活性種とし,高い量子収率を有する光増感剤であるフラーレン(C_<60>,C_<70>)は,がんの光線力学療法剤他の新規医薬品原料としての期待を集めている.これまでの研究においては,フラーレンを非イオン性の鎖状界面活性剤であるポリビニルピロリドンにより可溶化した包摂体を用いて,光照射下における生物活性(DNA切断活性,殺細胞活性,細胞膜損傷,抗菌など)に関する報告を行ってきた.本研究においては,合成超分子の包接化合物の調製を行い,フラーレンの可溶化および,生体内での移動促進を目指すため,包接化合物の一つ,キャビタンドを合成した.アルキルアルデヒドとレゾルシノールの酸触媒縮合反応により,高い収率で選択的に四量体であるレゾルシナレンを合成し,これとジクロロキノキサリンの架橋反応によりキノキサリン結合型キャビタンドを合成した.これをVT-NMR(varied temperature NMR)により解析し,温度依存的に可逆的なコンフォーメーション変化を起こす事を明らかにした.スィッチ温度は-35℃付近で、変換速度は比較的遅かった.また,化学計算(分子力場計算,amber^* operated bymacromodel 7)の結果から,C_<60>を内包する可能性が示唆された.次年度は,高分解能NMRを用いたNMR titrationやエレクトロスプレイ質量分析法によるバインディングアッセイを行うとともに,更にアルキル基部分を修飾改変することにより,溶解性の向上や,コンフォーメーションスィッチの温度の向上等をめざす.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Y.Yamakoshi: "Synthesis of molecular gripper-type dynamic receptors and STM-imaging of self-assembled monolayers on gold"Journal of materials Chemistry. 11. 2895-2897 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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