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2001 年度 実績報告書

看護職の家族に対する認識に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13771469
研究種目

奨励研究(A)

研究機関名古屋大学

研究代表者

勝山 貴美子  名古屋大学, 医学部, 助手 (10324419)

キーワード家族 / 看護職 / 認識 / 関係性 / 家族構成員 / 家族機能 / 変化
研究概要

1.はじめに
本研究は、看護職が家族をどのように認識し、その認識に関連する要因を明らかにすることを目的とする。本年は、(1)先行研究を検討し概念を再構成し、(2)看護職に対し半構成的面接を行い、実態を明らかにする。
2.研究論文にみる看護職の家族の認識
<家族構成員>「家族構成員」を限定してないもの、血縁者(同居・別居を問わず)、「患者・家族」を区別していないもの、患者を含みお互いに「家族」と認識している小集団、であった。
<家族機能>看護者が認識しているものは、援助機能、情緒的、経済的、教育的な機能、患者の代弁者・決定機能であった。多数の論文で家族を援助者として捉えていた。
<家族の変化>病気の患者を抱える家族は、変化やゆるぎが生じる。家族の発達段階に関連した変化についての文献は、ほとんどなかった。
3.看護職に対する面接調査の結果
(1)対象者の背景:対象者は、関東の病院に勤務する5人の看護職で、年齢は、平均29.75歳、経験年数8.75年、最終学歴は、看護専門学校卒であった。
(2)5人の看護職の家族に対する認識
<家族構成員>家族構成員は、限定せず、血縁者で同居、問診表に「連絡先」と書かれた人が家族である、と認識していた。一人は、「患者が、重要他者である」と認識した人が家族であるとしていた。
<家族機能>「日常生活の援助」「医療的な処置を本人に代わって行う」「患者に代わって意思決定をする」「精神的に支える」である、と捉えていた。
<家族の変化>病名の告知によって家族の団結が強くなるという変化を感じていた。家族の発達段階は認識されていなかった。
(3)看護職の家族に対する認識に影響する要因
看護職が持つ家族に対する認識は、「看護基礎教育」ではなく、「家族に感謝されたという体験」や今まで勤務してきた分野などが影響していた。
4.来年度の計画
面接数を何人か増やし、調査票を作成し、実態調査を行う予定である。

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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