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2001 年度 実績報告書

在宅看護支援システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 13771471
研究種目

奨励研究(A)

研究機関三重大学

研究代表者

大川 明子  三重大学, 医学部, 助手 (20290546)

キーワード在宅看護 / 訪問看護 / Healthcare System / 在宅医療システム / 遠隔医療システム
研究概要

戦後,日本は世界で最も健康に長生きできる国と位置づけられている。しかし,高齢期の生活に対する不安内容は『自分や配偶者が虚弱・病気がちになること(49.4%)』が多く,高齢者の約半数が高齢期の体に不安を持って生活している。これに対し,訪問看護の看護内容は,「病状観察・情報収集」が98.8%と最も多く,「療養指導・相談(本人・家族)88.6%」,「生活のリズム・仕方の把握63.3%」と続き,訪問1回当たりの平均滞在時間は62.2分(6月第1週の例)となっている(厚生省平成11年訪問看護統計調査結果)。
本研究では入院日数が減じられ,在宅での治療・療養を余儀なくされている患者の治療援助を行うとともに,患者の「安心感を増大」させるため,さらに,「病状観察・情報収集」や「療養指導・相談(本人・家族)」に62.2分もの平均滞在時間を費やさず,「訪問看護者にも時間のゆとり」が持てるように,「病状観察・情報収集」を遠隔地から行える在宅看護支援システムの構築を目指した。
構築システムは家族や患者自身が収集した毎日の患者のバイタルデータをあらかじめ施設のナースステーションに伝送しておき,訪問看護婦は施設ででも,患者宅への移動中でも,そのデータを閲覧できるシステムとした。また,伝送されたバイタルデータをグラフ化して経時的な変化が一見できるシステムとした。さらに,患者や看護者が必要とすれば,遠隔可動操作式のカメラを通じて患者の観察が行えるシステムとした。
これらにより,入院日数が減じられ,在宅での治療・療養を余儀なくされている患者の治療援助を行うとともに,患者の「安心感を増大」させ,さらに,「病状観察・情報収集」や「療養指導・相談(本人・家族)」に62.2分もの平均滞在時間を費やさず,「訪問看護者にも時間のゆとり」が持てるように,「病状観察・情報収集」を遠隔地から行える在宅看護支援システムとなりうると考えられる。

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 大川明子, 他1名: "遠隔看護実践可能なリアルタイム在宅看護支援システムの構築"第28回日本看護研究学会学術集会. 8月(発表予定). (2002)

  • [文献書誌] 大川明子, 他7名: "高齢男女における看護ケアに関する基礎的研究"第12回日本老年医学会東海地方会. 10月(発表). (2001)

  • [文献書誌] 大川明子, 他7名: "高齢者における凝固線溶活性化状態の男女差に関する研究"三重看護学誌. 3(2). 53-58 (2001)

  • [文献書誌] 大川明子, 他1名: "術前がん患者の感情に影響する要因に関する研究-知覚された支援ネットワークとHLOCに焦点をあてて-"日本看護科学会誌. 21(3). 21-29 (2001)

  • [文献書誌] 大川明子, 他3名: "化学療法における悪心・嘔吐に影響を及ぼす不安を始めとした属性因子"第15回日本がん看護学会学術集会. 2月(発表). (2001)

  • [文献書誌] 大川明子, 他1名: "もう困らない関連図の描き方 ステップガイド関連図の描き方"プチナース. 10(11):. 18-19 (2001)

  • [文献書誌] 大川明子, 他1名: "看護過程ステップガイド乳房切除術を受けた乳癌患者の看護"プチナース 照林社. 27-40 (2001)

  • [文献書誌] 大川明子, 他1名: "焦点 がん化学療法の最新ケア;不快症状の緩和とセルフマネジメント支援 悪心・嘔吐 -副作用緩和対策とセルフマネジメント支援のポイント-"看護技術 メヂカルフレンド社. 24-28 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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