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2001 年度 実績報告書

虚血性心疾患患者のリハビリテーションにおける患者教育についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 13771522
研究種目

奨励研究(A)

研究機関宮城大学

研究代表者

吉田 俊子  宮城大学, 看護学部, 講師 (60325933)

キーワード虚血性心疾患 / 回復期リハビリテーション / 患者教育 / QOL(Quality of life)
研究概要

虚血性心疾患患者は急性期治療終了後、高いQOLを維持しながら生涯を通じて再発予防を行っていくことが必要であり、看護職の効果的な介入が望まれる。看護職の効果的な介入を明らかにするための基礎的な検討として、急性期治療終了時、ならびに患者教育と運動療法を中心とした短期入院型回復期リハを施行した患者を対象に、身体的、心理的な状態とQOLへの影響について検討した。回復期リハ終了後から社会復帰後にかけて、運動耐容能の改善や不安尺度や抑うつ尺度の改善、生活習慣の改善が認められ、QOLは運動耐容能の改善より不安尺度や抑うつ尺度と相関を示し、短期入院型回復期リハビリテーションにおいて心理面への改善効果がQOL向上につながっていくことが示唆された。さらに高齢者群と若年中年者群の間で、急性期治療終了時、および回復期リハ後の不安尺度や抑うつ尺度、QOLの相違について検討した。その結果、急性期治療終了時は心理的尺度、QOLでの差は認められなかった。回復期リハ終了後は、若年中年者群で高齢者群に比し運動耐容能の改善を認めたが、血清脂質の改善や心理的尺度、QOLには相違を認めなかった。また回復期リハ後の運動習慣の獲得においても、両群で差は認めなかった。現在、心臓バイパス手術終了後の患者について、不安尺度、抑うつ尺度、QOL、生活習慣の評価を実施している。次年度は、東北大学大学院医学系研究科内部障害学分野で実施している心臓バイパス手術後の回復期リハ参加患者との比較を行い、これまでの結果を基に、国内外での心臓リハビリテーションの現状を踏まえ、我が国における虚血性心疾患後の回復期リハ患者における効果的な患者教育内容や方法、看護職の介入のあり方についての検討を行う。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 吉田俊子 他: "心筋梗塞回復期リハビリテーションによる身体面での改善効果"宮城大学看護学部紀要. 4巻1号. 126-134 (2001)

  • [文献書誌] 吉田 俊子 他: "高齢者における心筋梗塞リハビリテーション効果の検討"心臓リハビリテーション学会誌. 7巻1号(in press). (2002)

  • [文献書誌] 吉田一徳, 森信芳, 河村孝幸, 吉田俊子 他: "2週間入院型冠動脈バイパス術リハビリテーションでの効果"心臓リハビリテーション学会誌. 7巻1号(in press). (2002)

  • [文献書誌] 吉田 俊子 他: "短期入院型心筋梗塞回復期リハビリテーションにおけるQOLの改善効果"宮城大学看護学部紀要. 5巻1号(in press). (2002)

  • [文献書誌] 吉田一徳, 吉田俊子, 上月正博: "心筋梗塞回復期および冠動脈バイパス術後リハビリテーションのQOLと心理的状態への効果"循環器心身医学研究会会合記録誌. 第58回(in press). (2002)

  • [文献書誌] 吉田俊子, 上月正博, 笠井豊: "QOL評価法マニュアル(萬代隆監修):第4章 高脂血症とQOL"インターメディカ. 216-225 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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