• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2002 年度 実績報告書

小手術を受ける子どもを支える家族の認識と家族への看護援助

研究課題

研究課題/領域番号 13771527
研究機関埼玉県立大学

研究代表者

岡本 幸江  埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助手 (70305811)

キーワード小手術 / 看護師 / 家族 / 看護援助
研究概要

1.予備調査:平成13年度に行った小手術を受ける子どもの家族へのインタビュー内容を分析した。これより、看護師は小手術を受ける子どもやその家族をどのように捉え関わっているのかについて明らかにするために質問紙を作成した。小児看護学の専門家2名により妥当性の検証後、研究協力の承諾が得られた4名の看護師に質問紙を配布回収し、質問紙の修正を行った。
2.本調査:研究協力の承諾を得られた、小児外科看護に携わる看護師600名(32施設)を対象に作成した質問紙を配布し郵送にて回収した。その結果388名より回答が得られた(回収率64.7%:有効回答数382名)。
3.分析:統計ソフトSPSSを用いて、単純集計、クロス集計を行った。
4.結果:
(1)入院前 看護師の75%が家族が子どもに手術の説明をすることは難しいと答えていた。81%の看護師は治療の必要性を家族が子どもに説明する必要があると捉えていた。
(2)術前日 90%以上の看護師は、家族は戸惑い、緊張していると捉えていた。85%の看護師が、家族が子どもと接することが出来るように関わるとしていた。
(3)手術日 77%の看護師は、家族は術後の子どもの痛みに苦慮していると捉えていた。7〜80%の看護師が、術後の子どもに家族と対応していると答えていた。
(4)退院日 約30%の看護師が退院時家族に関わる時間がないと答えた。(5)退院後 約20%の看護師が退院後の家族について不明と答えた。
以上の結果から、小児外科看護に携わる看護師は、家族が戸惑い、緊張し術後の子どもに関わることが難しいと捉え、自ら関わりをもとうとしていることが明らかになった。しかし記述回答では、家族の子どもへの対応に疑問を持っていたり、看護師が家族にうまく対応できていない思いがあった。今後は看護者と家族のやり取りについて明らかすることで、小手術を受ける子どもや家族を支える援助がより明確になると考える。

URL: 

公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi