1.文字認識アルゴリズム(1文字単位)の高度化。 現在認識可能なJIS第1水華文字、約3200文字の認識率の分析から、低画数文字の認識率が若干低いことが分かっている。平成14年度は複数の認識アルゴリズムの併用による多数決原理に基づく認識手法の開発に着手し、改善を図る。 2.単語単位、文節単位の認識文字修正アルゴリズムの開発。 現在、確率的言語モデルの1種であるNグラム法を利用した認識文字修正アルゴリズム開発を行っている。今後は遷移確率を求める際の学習データを増やすことで更なる高認識処理の開発に着手する。 3.視覚障害者用の文字入力・計算機制御用(マンマシンインターフェース)デバイスの開発。 視覚障害者にとって入力し易いデバイスのあり方を研究する。既に何台かの試作は行っているので、これまでのアンケート調査などからさらに使い勝手の良さを評価研究する。 4.文書処理全般に対する視覚障害者用の計算機制御方式の開発。 第3項と密接に関連づけながら、視覚障害者に最も適した制御方式を構築する。特に計算機の画面表示が全く見えないことに対する代替手段として音声を利用することを基本とするが、その最も効率的かつ視覚障害者に苦痛とならない方式を実現し評価を行っていく。
|