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2001 年度 実績報告書

思考力の測定を目的とした客観式テストの開発に関する基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 13780131
研究種目

奨励研究(A)

研究機関独立行政法人大学入試センター

研究代表者

伊藤 圭  独立行政法人大学入試センター, 研究開発部, 助手 (60332144)

キーワード大学入学試験 / 客観式テスト / 思考過程 / 思考力 / データベース / データ解析 / 情報理論
研究概要

本研究では、主に大学入試センター試験の改善に焦点を当て、多肢選択式客観テストの長所を生かしつつ論理的・数理的思考力および総合力等を測定することができる客観式テストの開発のための基礎研究を行っている。本年度の研究は下記のとおりである。
1.センター試験受験者の解答結果と思考過程の比較
解答結果と思考過程とを対応づけるのに適した理科系科目として、物理の共通試験問題について設問解答率分析図を用いて問題分析を行い、実際の解答結果から受験者の持つ思考過程の共通性を調べた。また、ここで調べた問題について選択肢の内容を変えてモニター試験を行い、問題設定の仕方が受験者の解答行動に及ぼす影響について調べた。
2.主成分分析等の統計分析による問題の分類
試験問題を構成している各設問が受験者のどのような能力を測定しているのかを調べるために、物理の過去の問題について主成分分析を行い、設問の分類を行った。
3.試作試験問題作成支援のための問題データベースの作成
問題データベースに適した画像形式を検討し、問題分析を行った過去の問題を電子化された画像データにする作業を行った。また、テキストデータ情報を付与したPDFファイルによる言語検索の有用性を確認した。
4.思考力測定に適した問題に対する学力構造抽出法および統計手法の検討
情報理論の応用および集団を構成する個々の成分の性質からマクロな構造を記述する多体問題の手法の応用を検討した。高野(1992,大学入試研究ジャーナル)によって提案された確率モデルを利用することにより、設問散布図の解釈に対していくつかの知見が得られた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 伊藤 圭: "設問解答率分析図を用いた問題内容と解答過程の関連についての実証的分析"大学入試センター研究開発部リサーチノート. RN-01-13. 1-18 (2002)

  • [文献書誌] 藤井 光昭: "大学入試における総合試験の国際比較研究-我が国の入試改善に向けて-"多賀出版. 344 (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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