学生による大学授業の評価調査結果からから具体的な授業改善に結びつく情報を得る手段として、過去の調査データとの比較とTeaching Portfolioを参照するという方法を開発した。また、授業評価調査をマークシートで簡便に日常的に実施するために、ダウンサイズした教授・学習評価支援システムを過去データとの比較分析機能等を追加した。 実際に、200名規模の授業3クラスは独自開発したマークシート調査を実施して、授業準備段階と実施とその評価について、比較できるデータベースを構築した。一方、20名前後の小人数授業を2クラスについては、学生個々と意見交換するカード型の授業評価用紙にて実施した。 この内容は、日本教育工学会大会にて発表した。 いずれも毎回の授業評価調査として実施するもので、授業期間終了時には、別途総括的評価も実施し、これらの関連をティーチング・ポートフォリオの資料として活用するものである。 また、授業者の教授スキルアップのために、授業者の顔の向きを測定するため、ワイヤレス・ビデオカメラシステムを頭部に装着して、学生の方向、板書(スクリーン等)の方向、教授卓などの方向への停留時間などを分析する方法を開発した。これは、授業者の準備状況や心的準備状況との比較を行う目的である。この分析にはビデオフレームアルバムというビデオ映像資料の分析方法を用いる。
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