研究概要 |
3次元CGアニメーションを知識表現として捉え,専門知識のない利用者でも3次元CGアニメーションを用いた知識の編集が行えるための仕組みと,作成された3次元CGアニメーションを流通・再利用するための部品化技術の研究開発を行った。初年度の具体的な研究成果は以下のとおりである。 1.3次元ソフトウェア開発システムであるインテリジェントボックスシステムを研究基盤システムとして利用し,3次元CGアニメーション作成を直感的な作業により行えるためのインタフェース技術とその機能部品化を行った。動作の編集環境自身をソフトウェア部品として定義することにより,3次元CGアニメーション自身が合成されたソフトウェア部品として扱えるようになる。このような部品化によって,その部品の複製やネットワークを介した転送が計算機の画面上での対話操作のみにより行えるようになる。したがって,3次元CGアニメーションとして表現された知識の流通・再利用が画面上の対話操作のみにより可能となる。ゲーム作成を例に実証研究を行った。 2.さらに,3次元のソフトウェア部品として表現された知識の表現・編集環境として,「3次元スライドショー」の概念を提案した。従来のプレゼンテーションツールで採用されているスライドショーの概念を元に,3次元の形状や動きをもつオブジェクトをも扱えるように拡張したプレゼンテーションツールを提案し,インテリジェントボックスシステム上に実装した。
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