ソフトウェアアーキテクチャに基づく統合的ソフトウェア開発支援環境に関する研究

2001 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 13780259
• 研究種目: 奨励研究(A)
• 研究機関: 福岡工業大学
• 研究代表者: 趙 建軍 福岡工業大学, 情報工学部, 助教授 (20299580)
• キーワード: ソフトウェアアーキテクチャ / ソフトウェアアーキテクチャの依存性解析 / ソフトウェア開発環境 / アーキテクチャの再利用 / ソフトウェアアーキテクチャの複雑さ計測 / ソフトウェアスライシング技術

研究概要

本研究では、ソフトウェアアーキテクチャに基づく統合的ソフトウェアの系統的開発法を確立するために、ソフトウェアアーキテクチャの依存性理論を共通の理論的基礎として、これまて個別に開発してきたソフトウェアアーキテクチャの理解、テスト、デバッグ、保守、再利用及び複雑さ計測などの技法と支援ツールを統合し、信頼性の高い統合的ソフトウェア開発支援環境を実現し、更に、この環境をソフトウェアの開発現場に簡単に移植し実用化できるようにすることを目指している。
本研究ではこれまで得られた主な研究成果は以下の通りである。
1 アーキテクチャ記述の情報流れに基づいてソフトウェアアーキテクチャの複雑さ評価する尺度を提案した。
2 アーキテクチャ記述における情報流れを測定対象とするテスト被覆率を提案するとともにソフトウェアアーキテクチャのテスト法を考察した。
3 アメリカのRoger S. Pressman博士が書かれたソフトウェア工学の分野で最も有名な教科書の一つである「Software Engineering : A Practitioner's Approach (Fifth Edition)」の中に本研究で得られた成果(ソフトウェアアーキテクチャの複雑さ計測の方法)を述べた。(P.378)

研究成果

• [文献書誌] Jinajun Zhao: "Slicing Aspect-Oriented Software"Proc.10 th International Workshop in Program Comprehension. (2002)
• [文献書誌] Jianjun Zhao: "Change Impact Analysis for Aspect-Oriented Software Evolution"Proc.5th International Workshop on Principles of Software Evolution. (2002)
• [文献書誌] Jianjun Zhao, Jingde Cheng, Kazuo Ushijima: "A Program Dependence Model for Concurrent Logic Programs"Proc. IEEE International Conference on Software Maintenance. 672-681 (2001)
• [文献書誌] Jianjun Zhao, Jingde Cheng, Kazuo Ushijima: "CLPKIDS : A Program Analysis System for Concurrent Logic Programs"Proc.25^<th> IEEE Annual International Computer Software and Applications Conference. 531-537 (2001)
• [文献書誌] Z.Chen, B.Xu, J.Zhao, H.Yang: "Dependency Analysis for Concurrent Ada 95 Programs"Proc.7th International Conference on Reliable Software Technologies. (2002)
• [文献書誌] Jianjun Zhao: "Architectural-Level Metrics for Software Systems"Proc.8^<th> International Conference on young Computer Scientists. (2001)