• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2001 年度 実績報告書

音情報を利用した数値シミュレーションデータ共有のためのVRシステムの研究

研究課題

研究課題/領域番号 13780317
研究種目

奨励研究(A)

研究機関核融合科学研究所

研究代表者

田村 祐一  核融合科学研究所, 理論・シミュレーション研究センター, 助手 (50311212)

キーワードVirtual Reality / Simulation / Sonifisation / Anditory Display / 3D-Sound
研究概要

今年度はバーチャルリアリティにおける立体音響システムおよび、そのシステムを用いたシミュレーション結果の表現法に関する研究を行った。
立体音響システムとしては、Roland RSS-10を中心として、リアルタイムに立体音響を生成可能なシステムを構築した。また、本システムを利用した数値シミュレーション結果(高分子シミュレーション結果)の可視化アプリケーション、音情報による数値シミュレーション結果表現手法について研究を行った。立体音響技術をバーチャルリアリティ装置に適用することにより、これまで同時に観測することが難しかった大規模シミュレーションにおける全体的および局所的な物理現象を同時に把握することが容易となった。具体的には、局所的に非常に複雑な高分子の挙動は視覚を用いることで提示し、全体の系としてどのように振舞っているかは、音情報を使用することで表現した。今年度構築した立体音響システムは、あらかじめ音を録音しているのではなく、アプリケーション内でリアルタイムに音を生成させることが可能であるため、今後リアルタイムシミュレーションのような、未知のデータが入力される場合に非常に有効と考えられる。
他のケースとして、物理現象を複数人で議論する場合や、他の人に数値シミュレーション結果の説明を行う場合などに非常に有効であると考えられる。このような場合、シミュレーションを行った本人は、当然提示されている物理現象がどのようなものであるかを理解しているが、他の人はすぐに理解し難いことが、複雑なシミュレーションの場合しばしば起こる。今回報告したシステムを利用することにより、情報を視覚情報と聴覚情報から同時に受けることが可能となる。結果として、情報量が増加することによりスムーズに理解が進み、緊密な議論が行えると考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Y.Tamura, et al.: "Virtual reality system to visualize and auralize numerical simulation data"Computer Physics Communications. Vol.142. 227-230 (2001)

URL: 

公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi