研究概要 |
本年度は石垣島/石西礁湖サンゴ礁について,従来型センサ(Landsat TM/ETM+, Terra ASTFR)及び将来型センサ(Earth Observing -1 Hyperion)を用いたサンゴ礁環境マップの作成に関する研究を進めた. 1)従来型センサについては,最新センサであるTerra ASTERについて、そのサンゴ礁底質評価能力を航空写真との対比を通して評価した.その結果,ASTERは5m以浅の浅海域においてはTM, ETM+と同等以上のサンゴ礁底質評価能力を持つことが示された. 2)海水に対する透過性の良い青バンドを持たないが高い空間分解能と輝度分解能を持つASTERと青バンドを持つTM, ETM+のそれぞれの長所を生かすため,両者を併用した複合型サンゴ礁底質指標図を新規に開発/提案した. 3)ハイパースペクトルセンサであるHyperionによる石垣島周辺観測を行い,石垣島東部サンゴ礁において良好な衛星ハイパースペクトル画像データを得ることができた.このデータよりサンゴと海藻/海草を分光特徴に基づき分類することが可能であることが予備的に示された. 4)上記3)のデータの評価のため,現地にてサンゴ礁底質調査及び現場分光測定を行い,必要なデータを得た.
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