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2001 年度 実績報告書

三量体G蛋白質Gαzによるゴルジ体の構造維持機構

研究課題

研究課題/領域番号 13780487
研究種目

奨励研究(A)

研究機関東京薬科大学

研究代表者

長浜 正巳  東京薬科大学, 生命科学部, 助手 (60281169)

キーワード三量体Gタンパク質 / ゴルジ体 / シグナル伝達
研究概要

ゴルジ体は真核細胞におけるタンパク質の分泌過程で中心的役割を担う細胞内オルガネラである。ゴルジ体はシス、中間、トランスの3層からなる層板構造を取り、その構造維持には様々なシグナル伝達機構が関与していると考えられる。最近、我々は三量体Gタンパク質αサブユニットの一種であるGαzがゴルジ体の構造維持機構に関与する可能性を発見したが、その具体的な分子機序は不明である。しかし、Gαzのドミナントネガティブ変異体(G204A/E246A/A326S)を細胞内で発現させるとゴルジ体が崩壊するという実験結果から、Gαzと直接相互作用する因子がゴルジ体の構造維持に必要であると考えられた。そこで我々はこの因子を探索する目的で、上記のGαzドミナントネガティブ変異体をベイトとして酵母two-hybridスクリーニングを行った。その結果、線虫においてのみ解析され、神経伝達物質の放出調節に関与すると考えられているタンパク質と類似したタンパク質が得られた。遺伝学的解析からこのタンパク質はGタンパク質を介した脂質代謝調節、特にジアシルグリセロールの生成に関与することが示唆されていた。本研究では、哺乳類において、このタンパク質が直接Gタンパク質と結合することを見い出した。また、このタンパク質はGαzだけでなく、他のすべてのGαiサブファミリーに属するαサブユニットと結合することが明らかになった。最近、ゴルジ体におけるジアシルグリセロール量の調節が、このオルガネラの機能維持に重要であることが報告されており、本研究で見い出された知見がこのメカニズムに関与する可能性が考えられる。

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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