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2001 年度 実績報告書

イオン流駆動型べん毛モーターの生化学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 13780501
研究種目

奨励研究(A)

研究機関名古屋大学

研究代表者

薬師 寿治  名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助手 (30324388)

キーワードイオンチャネル / エネルギー変換 / ビブリオ菌 / べん毛 / モーター / ナトリウム駆動力 / 生化学
研究概要

【研究目的】
Na^+で駆動するバクテリアベん毛の回転は、膜蛋白質であるPomAとPomBの協同的な働きによって行われている。PomA/PomB複合体はN^+透過活性を有しているが、その時引きおこされるPomA/PomBの構造変化が、べん毛モーターの回転子を回転させると考えられている。本研究は本質的な因子でありながら解析の遅れているPomA/PomB複合体の生化学的解析を目指している。平成13年度はその基盤となる大量調整と精製の検討を行った。
【研究成果】
1.PomA/PomB複合体の大量調製:精製を容易にする目的で、PomAあるいはPomBにヒスチジンタグを付加し、機能的な融合蛋白質を作成した。本研究では、精製のために従来用いられてきた界面活性剤ではPomA/PomB複合体が解離しやすいことを見いだした。そこで、複合体を安定に保つ界面活性剤を検索したところ、CHAPSがより適していることが判明した。
2.MotA/MotBの精製:CHAPSを用いてPomA/PomB複合体の精製を行った。いくつかのカラムクロマトグラフィーを用いて、ほぼ純粋な状態まで精製することができた。この精製標品に含まれるPomAとPomBの量比は過去の報告とほぼ一致したが、全体の大きさが過去の報告よりも数倍大きかった。従来用いていた界面活性剤がPomA/PomB複合体を解離しやすいという性質を反映しているのかもしれない。
【平成14年度】
平成13年度の研究においては精製したPomA/PomB複合体の活性を確認することはできなかった。よって平成14年度は活性の検出と精製標品の生化学的性質を中心に解析を進める予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Okabe, M., Yakushi, T., Asai, Y., Homma, M.: "Cloning and characterization of motX, a Vibrio alginolyticus sodiumdriven flagellar motor gene"J. Biochem.. 130(6). 879-884 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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