平成13年度には、事前計画に従い、次の2項目の研究を行った。 1.ミスマッチ塩基対結合蛋白質MutSへの蛍光標識の導入 2.蛋白質の改変によるミスマッチ結合能の改良 まず1については、ミスマッチ塩基特異的結合蛋白質MutSのC端およびN端近傍にGFPを組み込み大量発現系を確立した。堤在、これらの蛍光ラベルMutSのミスマッチ結合能を比較しており、最も結合効率の高い試料を検出系に用いることを予定している。 2については、psolarenを加えて紫外線を照射することによりDNAとのクロスリンクさせる方法を試みたが、通常の紫外線照射では、むしろ結合能に低下が見られた。今後、レーザー光源などの高輝度の照射を行うことについて検討を行っている。また、改変多種の蛋白質の分離精製を容易に行うためヒスチジンタグを導入した。 さらに平成14年度実施予定のハイブリダイゼーションによりD-Loopを形成させた変位部位にMutSを安定して結合し検出する方法についても予備実験を行い、非特異結合の抑制方法について検討行った。
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