研究課題/領域番号 |
13800002
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
栗原 敏 東京慈恵会医科大学, 医学部, 学長 (90057026)
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研究分担者 |
福田 康一郎 千葉大学, 医学部, 教授 (10009649)
佐藤 達夫 東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (10004657)
江藤 一洋 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (30014161)
福島 統 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (60173332)
神津 忠彦 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (00075285)
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キーワード | 医学教育 / 臨床実習前教育 / 共用試験 / コンピュータ試験 / 客観的臨床能力試験 |
研究概要 |
1.共用試験CBT(コンピュータ試験)のシステム開発:平成13年度の基本設計されたCBTシステムを平成13年度第1回CBTトライアルに投入した。全国77医科大学と28歯科大学での実施で数々の改善点が指摘されたため、システムの改修を行い平成14年度の第2回トライアルに備えた。また、もともとの計画であった新しいタイプの問題形式(順次解答型連門形式)の出題のためのシステム開発も行った。第1回CBTトライアルでの学生成績を詳細に分析したところ、各学生が解答した問題セットごとの難易度に多少の開きがあることが判明した。受験生がほぼ同じ難易度の問題セットを供給されるためには、項目反応理論の応用が必要であり、現在行っている第2回トライアルでの学生成績に適応を始めている。 2.共用試験OSCEでの評価方法の検討:平成13年度は医科では12校という少数トライアルが実施されたが、平成14年度は医科のみでも59校の実施となった。医科59校、歯科28校という実施校の急増に対し、運用の検討だけでなく、ここで出される学生成績の問題点の検討を行った。共用試験OSCEでは外部評価者と内部評価者が学生評価に関与するので、評価者間較差についての統計、解析の方法の検証を行った。 3.CBTにおける新タイプ問題の開発:わが国での共用試験と米国でのSTEP1との相違を明確化し、さらにわが国の医歯学生に臨床実習開始前までに身につけてほしい能力を明示するために、順次解答型連門形式の出題を行うための基礎研究を行った。この研究をもとに、平成14年度の第2回CBTトライアルに順次解答型2連門形式と順次解答型4連門形式を試行した。現在、その結果を分析中である。 4.共用試験本格運用への問題点の抽出:平成17年あるいは平成17年度に本格実施が予定されている共用試験の本格実施を行った場合の学生評点の問題点を抽出した。その中で、平成14年度は、CBTにおける項目反応理論の応用を研究した。また、OSCEの評点についてもその信頼性を確保するための方策を検討している。
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