研究課題
1.第1回研究会 題目「カビ-ある大きさで重さのある物体の気中挙動」のもと、研究協力者による2講演を基礎として、カビの気中挙動に関する実証的研究の進め方について打ち合わせを行った。(日時 平成14年2月12日(火)、於:東京文化財研究所 地下会議室、参加者数 30名)プログラム1「ある大きさで重さのある物体の気中挙動のシミュレーション」加藤 信介(東京大学生産技術研究所・計測技術開発センター・教授)プログラム2「室内空間における汚染物質のモニタリング-室内空気汚染物質の時間変動と空間分布について」池田 耕一(国立公衆衛生院・建築衛生学部・部長)2.室内環境評価の指標を得るために適した真菌類等汚染調査手法を確立するため、浮遊菌測定法の比較検討を一般公開中の図書館書庫内でおこなった。また、収納書物の真菌類等汚染状況についても採取・検討した。その結果、付着菌と浮遊菌濃度間にはまったく相関がないことがわかった。3.薬剤に頼らない防黴法では防ぐことのできない事態が発生することを前提として、殺菌防黴に用いる薬剤に関する基礎研究を行った。本年度は消毒薬剤とその投薬方法について、基礎情報を収集した。