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2001 年度 実績報告書

欧米における校内暴力の実態と社会的対応に関する防止プログラムの研究

研究課題

研究課題/領域番号 13834002
研究機関大阪市立大学

研究代表者

森田 洋司  大阪市立大学, 大学院・文学研究科, 教授 (80086181)

研究分担者 添田 晴雄  大阪市立大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (30244627)
滝 充  国立教育政策研究所, 生徒指導研究センター, 総括研究官 (50163340)
島 和博  大阪市立大学, 大学院・文学研究科, 教授 (50235602)
キーワード校内暴力 / いじめ / 非行 / 防止プログラム / 欧米 / 関係修復 / 正義 / 宗教
研究概要

まず社会修復的正義の理論的な基盤をなす関係修復的正義とコミュニティ正義について理論的な検討を行い、校内暴力という問題領域へこの理論的な枠組みが適用可能であるとの見通しを持つに至り、次いで海外の文献を通じて関係修復的正義という考え方が非行・犯罪領域においてどのように適用されているのかについて実態を調べ、欧米諸国の多くの国々では重罪犯罪を除く軽微な犯罪・非行領域で近年導入されつつあり、いじめなどについても適用されてきていることが明らかとなった。一方、海外の実情については、森田がアメリカに赴き、関係修復的正義の理念とコミュニティ正義の理念とが接合された社会修復的正義のひとつの形態としてNGOによる活動が非行問題の中で展開されていること、いじめなどについては関係修復的正義が教育的な措置として用いられるようになってきていることなどを明らかにすることができた。また、社会修復的正義は罪障感を促すことを目的とするだけに欧米では教育だけでなく宗教との結びつきも予想されるため、島はイタリアに赴き、カソリックにおける社会修復的正義への取り組みについて調査した。また、関係修復的正義はニュージーランドのアボリジニーの中で生み出されオーストラリアを経て欧米に伝わっていくのであるが、滝はその中間点であるオーストラリアに赴き、この理念を学校と地域社会の連携の下で具体化しているFGC(Family Group Conference)プログラムについて情報および資料の収集を行ってきた。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 滝充: "17歳の事件と教育改革をめぐって"教員養成セミナー. 7月号. (2001)

  • [文献書誌] 滝充: "暴力を容認する心理"「暴力・非行」指導の手引(教育開発研究所). 1月号. (2002)

  • [文献書誌] 島和博: "不登校時の様子と現在の満足感"不登校に関する実態調査(現代教育研究会). 111-131 (2001)

  • [文献書誌] 島和博: "支援施設・機関へのニーズとその利用"不登校に関する実態調査(現代教育研究会). 147-159 (2001)

  • [文献書誌] 添田晴雄: "各国の教育事情といじめ-イギリス、オランダ、ノルウェー"森田洋司『いじめの国際比較研究』金子書房. 13-29

  • [文献書誌] 島和博: "不登校時の様態区分"不登校に関する実態調査(現代教育研究会). 133-146 (2001)

  • [文献書誌] 森田洋司: "いじめの国際比較研究-日本・イギリス・オランダ・ノルウェーの調査分析"金子書房. 203 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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