研究課題/領域番号 |
13837002
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究機関 | 川村学園女子大学 |
研究代表者 |
若桑 みどり 川村学園女子大学, 人間文化学部・生活環境学科, 教授 (30015234)
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研究分担者 |
栗田 禎子 千葉大学, 文学部・史学科, 助教授 (10225261)
池田 忍 千葉大学, 文学部・史学科, 助教授 (90272286)
川端 香男里 川村学園女子大学, 人間文化学部・日本文化学科, 教授 (50000592)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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キーワード | マフディー運動 / 男装兵士 / スーダン / モダン・ガール / 日本帝国主義 / 植民地 / カーリ女神 / ヴィーヴェカーナンダ |
研究概要 |
(1)若桑の研究成果。インドの独立運動において、とくにベンガル地方の文学と美術において女神カーリの復活または興隆があったことを明らかにした。この精神的起源として宗教家Vive kanandaによるカーリ崇拝の復興を指摘し、その信仰が男性的原理、暴力と国家主義の原理に支配されるイギリス帝国主義の男性性に対立するインドの女性性という対立軸の形成にあったことを示した。黒いカーリは先住民族の人種的出自を示すものであり、男性支配以前の母系制的インドの再支配を意味する。これは岡倉天心によって、西洋対東洋の図式に置き換えられ、汎アジア主義へと変容した。(2)池田の研究成果。植民期の日本絵画には「支那服を来た女性像」が頻出するが、それは植民地化された中国の可視化であり、植民され中国を「女性」として隠喩するものであった。また同様に日本女性が支那服を着る画像も生産されたが、それは西洋に対立する日本と中国を汎アジア化するものであった。これらがすべて女性像であったことは、これによって男性による日本帝国主義が、植民地と女性を統治し、自己の卓越性を表象するものであった。(3)栗田の研究マフデイー運動に参加した女性戦士は男装してそのジェンダーを隠蔽した。指導者は独立運動の展開のために女性のエネルギーを最大限必要としたにもかかわらず、女性が性別役割の境界線を超えることを欲しなかったためである。このことはインドにおいてガンジーらが女性のエネルギーを主軸として不買抵抗運動を成功させたことと対照的であり、ヒンズーの文化の基層をなす母系制的土台と、イスラームの父権主義の差異を示すものである。
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