本年度は初年度であるため基礎調査として各地の美術館博物館の実態調査をおこなった。 関西地方では下記の研究会にて調査をおこなった施設のほか、京都国立博物館・京都府立京都文化博物館・大阪市立東洋陶磁美術館、すまいのミュージアム、香雪美術館、奈良県立万葉文化館・犬養万葉記念館、彦根城博物館、近江商人博物館、各百貨店内展示施設、北陸地方では富山県水墨美術館、富山県立近代美術館、佐藤美術館、万葉歴史館、高岡市美術館、立山博物館、関東地方では栃木県立美術館、東京国立博物館、根津美術館、五島美術館、東京都現代美術館、東海地方では徳川美術館、九州地方では福岡アジア美術館等の調査をおこなった。 また、研究会では共同研究者以外に、考古学、文学、国際関係学の専門家をまねき、幅広く意見交換をおこなった。研究会の開催日時、見学施設は下記のとおり。 第1回研究会 8月11〜12日 国立民族学博物館 第2回研究会 8月25〜26日 宇治源氏物語ミュージアム 第3回研究会 10月8日 大阪人権博物館(リバティ大阪) 第4回研究会 12月26日 神戸市立博物館 以上により判明した問題点は、考古学展示における性別役割分業、源氏物語ブームにみられる女性像、地方公共団体による博物館運営のありかた、子どもむけ展示のありかた、親しみやすい博物館づくり事業の是非、女性裸体の展示の実態、等であり、今後継続して解決に向けた議論を行っていく予定である。
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