本年度は「女子教育・性教育・性科学」および、「社会学や歴史学の方法論」について、昨年度収集した文献・論文を検討したのち不足している情報の補充をおこない、あわせて資料の分析につとめ、研究成果の公開のための準備期間とした。具体的には、以下の二段階によって作業がなされた。 ◇第一段階:文献・論文の補充と分析 (1)文献データベースの構築:国立国会図書館、筑波大学付属図書館、千葉県立中央図書館の所蔵する書籍・論文のなかから女子教育と月経・初潮(初経)教育に関するものを検索、データベースの構築をおこなった。 (2)文献の複写:上記で構築したデータベースより、「教育機関でおこなわれた月経の調査」という条件を満たす文献の複写をおこなった。 ◇第二段階:成果の公開についての作業 (1)社会学や歴史学の方法論の吟味:この分野について最新の研究動向を得るため、歴史社会学の専門研究者の研究会である自治省史研究会等に参加した。 (2)論文の執筆と学術雑誌への投稿の準備:現在、来年度における『年報社会学論集』(関東社会学会)への投稿をめざして論文執筆中である。 (3)学術学会への口頭発表準備:こちらについては、本年6月に開催される第51回関東社会学会大会自由報告へ発表のエントリーを済ませた。
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