研究課題/領域番号 |
13837037
|
研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
宮地 尚子 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 助教授 (60261054)
|
研究分担者 |
後藤 弘子 東京富士大学, 経済学科, 助教授 (70234995)
湊 博昭 一橋大学, 保健管理センター, 教授 (80114669)
関 啓子 一橋大学, 大学院・社会学研究科, 教授 (20107155)
高橋 涼子 金沢大学, 法学部, 助教授 (80262541)
|
キーワード | ジェンダー / 心的外傷 / 精神障害 / トラウマ |
研究概要 |
本年度は文献研究・事例研究のまとめ、理論化、介入や回復支援への指針作成をおこなった。以下の3人が研究協力者として加わった。 大矢大(51) 関西医科大学・医学部・講師 精神医学 博士(医学) 稲川美也子(38) 国立療養所天竜病院 精神科医長 児童思春期精神医学 医学士 紀平省悟(50) 済生会有田病院 小児科部長 小児神経学・小児心身医学 医学士 このほか、下記の学術図書分担執筆者に協力をいただいた。 ・随時メーリングリストで情報交換をおこなった。 ・共同研究会を2回開催した。 ・8月に海外出張を行い、ニューヨーク大学のこの領域の専門家、Muriel Dimen氏らの研究グループにおいて、研究発表を行った。 ・長期の関わりを持った事例に関しては、改めて経過を整理し治療的な介入の意義や初期の分析を改めて見直した。調査面接の結果を整理・統合し、研究成果を各自まとめ発表を行った。介入や回復支援への指針について討議の上、各自さらに考察をした。 ・上記およびこの3年間の研究成果を、学術図書『トラウマとジェンダー:臨床からの声』としてまとめ、金剛出版より2004年3月に出版した。 内容としては、ジェンダーとトラウマの相互的影響についての総論、性被害がセクシュアリティにもたらす影響、男性の性被害、中絶によるトラウマ、男性性と非行や犯罪、トラウマとジェンダーが子どもの発達に及ぼす影響、解離性障害の性差、ドメスティックバイオレンスの事例検討、性暴力被害者へのフェミニストカウンセリング、解離性同一性障害当事者からみたジェンダーとトラウマ、などである。 ・なお、本研究から生じた新たな課題については今後の更なる研究に発展させていく。
|