研究課題/領域番号 |
13852011
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
龍岡 文夫 東京理科大学, 理工学部, 教授 (70111565)
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研究分担者 |
東畑 郁生 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (20155500)
古関 潤一 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (30272511)
内村 太郎 東京大学, 大学院・工学系研究科, 講師 (60292885)
塚本 良道 東京理科大学, 理工学部, 助教授 (50253505)
平川 大貴 東京理科大学, 理工学部, 助手 (40372990)
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キーワード | 補強土工法 / ジオシンセティックス / 耐震 / 設計法 / 数値解析 / 即時変形 / 残留変形 / 再生盛土材料 |
研究概要 |
補強土工法を用いて既設の土構造物の高耐震化を図ること、また高度な耐震性能と環境適合性を有する補強土構造物を新設するための設計法を提案することを目的とした研究を行った。ここで目指す高耐震化環境適合化土構造物は、常時に変形が少なく、レベルIIの強震に耐え、環境を保全し、しかも経済的な重要永久構造物の提案をするため、本年度は以下の研究を行った。 1)持続・繰返し載荷を受けるジオテキスタイルの変形強度特性:複数のジオテキスタルの引張り試験を系統的に実施し、30日間に亘る荷重保持実験と多数回の繰返し載荷実験を実施して、その結果を予測できる数学モデル(非線型三要素モデル)を構築した。 2)盛土材料の持続・繰返し載荷に対する残留変形特性:補強土の重要な構成材料である盛土の持続・繰返し載荷三軸試験を行い、その法則性を明らかにして、補強土盛土構造物の残留変形特性の数値解析の基礎データを得た。 3)ジオテキスタイル補強盛土構造物の変形特性に関する模型実験の継続とその数値解析法の開発:ジオテキスタイルで補強された盛土と擁壁を帯基礎によって載荷する小型模型実験を継続した。長期に亘る荷重保持試験と繰返し載荷実験を行い、ジオテキスタル補強材のクリープ破断の可能性、プレロードとプレストレスの効果を定量的に検討し、補強土の変形特性をFEMで予測する方法を開発した。 4)コンクリート廃材を補強土構造物の盛土材料としての利用可能性:コンクリート廃材を盛土材として使用できる可能性の三軸圧縮試験による検討を継続した。特に、実際の粒度の材料を用いた直径30cm、高さ60cmの大型供試体を用いた三軸圧縮試験を実施する。また、コンクリート廃材をセメント混合により改良してその物性を三軸圧縮試験により検討した。 5)ジオテキスタイル補強盛土と桁をIntegrated bridgeとして一体化した新しい橋梁形式の提案:経済性・耐震性等長期安定性に優れた新しい橋梁形式を発案した。この、気温の季節変動よる桁の繰返し伸縮による盛土の過度の変形を拘束できることを実験的に実証した。
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