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2003 年度 実績報告書

慢性関節リウマチの細胞周期制御療法の開発と実用化の検討

研究課題

研究課題/領域番号 13854014
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

宮坂 信之  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (30157622)

研究分担者 上阪 等  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (00251554)
キーワード関節リウマチ / 細胞周期 / サイクリン依存性キナーゼインヒビター
研究概要

関節リウマチ(RA)のモデル動物においてサイクリン依存性キナーゼインヒビター(CDKI)p16^<INK4a>細胞周期制御療法は関節炎に著効し、滑膜組織特異的なp16^<INK4a>発現誘導はRAの治療の一つの鍵になりうると考えられる。RA滑膜由来滑膜線維芽細胞(RSF)においては放射線照射、高密度培養、低血清培地などの細胞増殖を抑制するような条件におくとp16^<INK4a>が発現誘導されやすいが、その機構は不明である。同じ条件においては、CDKIのp21^<Cipl>も発現誘導されたが、RSF以外の線維芽細胞においても発現誘導された。そこで、RSFにおけるp16^<INK4a>の発現機構を解析した。
【方法】RSFにp21^<Cipl>アデノウイルスもしくは挿入遺伝子のないコントロールアデノウイルスを感染させた。その後、経時的にサンプル調製し、RT-PCR, western blot,蛍光デイファレンシャルデイスプレイ(FDD)、Gene Chip(Affimetrix社)などを行った。
【結果】RSFにp21を強制発現させると、p16の発現誘導を認めた。このp21によるp16発現誘導は変形性関節症由来滑膜線維芽細胞やWI-38などの培養線維芽細胞株では認めなかった。また、活性型Rasの強制発現や細胞老化などによるp16発現に関与することが既に知られているERK, Ets-1,Ets-2,Id-1,Sp-1などやp16プロモーターのメチル化、アセチル化などの明らかな関与は認められなかった。そこで、p16の発現誘導に関与する未知の遺伝子を探索するため、FDD法やGeneChip解析を行うと、p16が誘導されたRSF特異的に発現が変化した遺伝子群を認めた。
【結語】これらの遺伝子がp21によるRSF特異的なp16発現誘導に関与し、RA治療の新しい標的遺伝子となる可能性がある。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yoshinori Nonomura, Hitoshi Kohsaka, Nobuyuki Miyasaka, et al.: "Gene transfer of a cell cycle modulator exerts anti-inflammatory effects in the treatment of arthritis."J.Immunol.. 171(9). 4913-4919 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2012-10-10  

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