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2002 年度 実績報告書

心的外傷(トラウマ)治療に携わる援助者に心理社会的変容に関する理論構築

研究課題

研究課題/領域番号 13871032
研究機関関西学院大学

研究代表者

池埜 聡  関西学院大学, 社会学部, 専任講師 (10319816)

キーワード代理受傷 / トラウマ / PTSD / 二次受傷 / 質的調査 / ソーシャルワーク / 心理社会的変容 / 被害者支援
研究概要

平成14年度では、以下の4段階からなる調査研究が実施された。
第1段階:アメリカにおける2000年から2002年に報告された代理受傷に関する実証的研究の文献レビューの実施。代理受傷に関する国内の実証研究は未だ報告されていない。代理受傷の理論モデルConstructivist Self-development Theory : CSDTの検証を目的とした最新の研究を付加的にレビューする。第2段階:帰納的手法による探索的インタビューの実施。昨年度行った予備的調査の分析結果に基づく知見をもとに構成したインタビューフォーマットに従い、1対1の半構造面接を実施。理論的サンプリングの実施後、計8ケースのin-depthインタビューを終了した。第3段階:インタビュー記録の逐語録化。8ケースのインタビューの内容についてテープ起こしを実施(約17時間分)。第4段階:8ケース逐語録の質的分析をコンピユータソフト(NUDIST-5,ATLASti)によって試行。これら英語対応ソフトを8ケースの日本語逐語録対応に変換することができたが、文章データが膨大になると軸足・選択コーディングなどに不具合が生じ、その対応方法の検討が行われた。内容分析プロセスについて専門家の校閲・スーパービジョンを受けた。
以上、代理受傷に関する理論構築に向けて本調査に着手し、理論的サンプリング及びインタビューが実施された。データ収集は約50%終了する。メンタルヘルスから精神性にいたるホリスティックな援助者の心理・社会的変容に関する質的データの理論的飽和化を達成するには更に10ケースのインタビューが必要と判断し、本年度予定していた関西学院大学社会学部紀要92号での研究成果発表を見合わせ、来年度関西学院大学社会学部紀要95号に発表予定。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 池埜 聡: "代理受傷のメカニズムに関する質的調査-トラウマ援助の課題と援助者支援"関西学院大学社会学部紀要. 95. (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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